みんなではじめるSDGs

SDGs特別講座

コカ・コーラ ボトラーズジャパン PRESENTS
名古屋市立大学と協働して行うペットボトルリサイクル推進セミナー

持続可能な循環型社会へのさらなる貢献を目指し、
独自の取り組みを続けるコカ・コーラ ボトラーズジャパン。
その課題解決に向け名古屋市立大学と協働で行った
セミナーの様子をお伝えします。


100%PETボトルリサイクル 課題はPETボトルの回収
 コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社は7月27日、名古屋市立大学滝子キャンパスで同大人文社会学部現代社会学科伊藤ゼミと協働したSDGsセミナーを開催。名古屋市立大学SDGsセンターの活動の一環として行われた同セミナーでは、「目指すべき姿と課題」をキーワードに容器/PETリサイクルにスポットを当てた取り組みが発表されました。
 ザ コカ・コーラ カンパニーがグローバル目標として掲げた廃棄物ゼロ社会の実現を達成すべく、日本のコカ・コーラシステムは「容器の2030年ビジョン」を設定。「設計」「回収」「パートナー」の3つの柱からなる活動に取り組んでいます。すでに100%リサイクルPETボトルの導入や、ラベルレス製品の拡充、容器の軽量化といった取り組みで業界をリードする同社ですが、目下の課題は「回収」にあるといいます。
 登壇した同社の山本昌洋さんは、異物が多いと再利用のための品質が低下し、資源としての再利用ができなくなることを強調。セミナーでは自販機の横に設置されているリサイクルボックスにプラ容器や紙ゴミなどの異物があふれている状況も紹介され、問題提起しました。それらの現状を踏まえ、状況を改善するためにどうすればいいか活発に意見が交わされました。

リサイクルを推進するペンギンリサイクルボックス
 プラスチックごみ問題に焦点を当てた発表を受け、伊藤ゼミからは「ペンギンリサイクルボックスプロジェクト」が発表されました。新たな価値観を社会へ発信することを目指してさまざまな活動を行っている伊藤ゼミでは、分別の課題点として“消費者の分別意識”と“分別を実現・実践できる環境の乖離”に注目。ペンギンリサイクルボックスと名付けられた、ボックスは3分別(ボトル、ラベル、キャップ)でリサイクルを推進するための工夫が施されており、コカ・コーラのリサイクルボックスから発想を得た現4年生が作成しました。ペンギンリサイクルボックスは海洋プラごみ問題を周知するためにフェア会場などでも試用されており、その際のアンケート結果と改良すべき点なども報告。今後の展望として名古屋港水族館と協力して実証実験のための設置を進めていることが公表されました。実証実験では、水平リサイクル(リサイクル前と後で用途を変えない資源循環の方法)に関しての意識調査やリサイクルボックスの利便性について調査する予定です

名古屋市立大学人文社会学部現代社会学科4年 鈴木龍人さん(右)
名古屋市立大学人文社会学部現代社会学科3年 倉橋喜祐さん(左)

学生発案のリサイクルボックスを設置
 多種多様な問題が定義されているSDGsを学ぶことは、社会全体を学ぶことにつながると感じています。ただ、広がりを見せる一方で言葉だけが先行している様にも感じられますので、「リサイクル」の中にもいろんな目的があり、様々な方法があることを伝えられるよう、多くの知識を得たい。そういった面でも有意義な講義でした。(鈴木)  社会科の教員を目指しているので、将来SDGsを伝える側に立つためにも、現場の声を聴きながらSDGs学べた貴重な機会でした。ペンギンリサイクルボックスもそうですが、こうした活動を続けていくことで広がりが生まれそこからリサイクルの意味を理解してもらえると思うので、先輩から引き継いだ思いを絶やさず伝えることの重要性を再認識しました。(倉橋)