中日新聞 みんなではじめるSDGs

特集インタビュー

みんなが取り組む、世界中に広がる17の目標

インタビュー 国際連合地域開発センター所長 遠藤和重氏

 SDGsは日本語では「持続可能な開発目標」という意味です。私たちはこれまで生活をよくするためにいろいろなモノを作り、開発を行ってきました。そのおかげで日本を含む先進国では、電気や水に困ることがなく、快適な生活をおくることができています。しかしその行動は、木を切り空気や水を汚すなど、自然や他の生物にとってはよくないこともありました。そこで、世界中のさまざまな立場の人たちが、地球を守りながら、地球上のすべての人が平和で豊かな生活を送れるようにするための目標をつくろうと意見を出し合いました。それが国連の会議で採択され、世界の目標になりました。

 17もの目標があるのは、それだけ多くの問題が世界中で起こっているということですが、それらを解決するためのきっかけはすぐ身近なところにあります。例えば海岸でゴミを拾う清掃活動に参加したり、ご飯を残さず食べるといった身近な行動が、実はSDGsにつながっているのです。まずは17の目標にどのようなものがあるのかを調べてみて下さい。こうした活動や行動が、どの目標につながっているかがわかりますし、自分ごととして捉えることができるきっかけとなるでしょう。


 また、SDGsは「誰も置き去りにしない」と誓っています。世界には、難民をはじめとする取り残されがちな人々がいます。目標の1つ目の「貧困をなくそう」などは、そういった世界の問題と自分の身の回りの問題をつなげて考えるきっかけになるのではないでしょうか。みんなが豊かになる。そのためには、まず世界でどのようなことが起きているかを知らなければいけません。SDGsをものさしにして世界でいま起きていることを見れば、実は貧困などないと思っていた日本にも多くの問題があることや、世界の貧困の原因が自分の身の回りにもあるということがわかるはずです。世界や日本の問題を知り、問題解決のために自分は何ができるのかを考えて、周りの人と協力しながら実行してみてください。世界中の人々が力を合わせれば、未来を変えていく大きな力となるでしょう。

 小さいことでも、それを世界中の77億人がやれば大きなアクションになります。SDGsに参加するために必要な取り決めや登録は何も必要ありません。何か行動を起こし、「私はSDGsやっています」ということが大切です。ぜひみんなで、今日からできるSDGsを始めていきましょう。