中日新聞 みんなではじめるSDGs

みんなではじめるSDGs 目標10:人や国の不平等をなくそう

目標10:人や国の不平等をなくそう

国内および国家間の不平等を是正する
Reduce inequality within and among countries


 皆さんはこれまでに自分が差別されたり、不公平だと感じたことはありますか。もしあったとしたら、その気持ちを抱いた瞬間は、とても悲しく感じたり、憤りを感じたはずです。
 今、世界にはいろいろな不平等が広がっています。人種や民族、宗教、性別、先進国と途上国、健常者と障がいがある人など、違いがもたらす不平等です。
 例えば貧富の格差。世界の人口は約77億人。そのうち最も豊かな8人が世界の貧しい人たち36億人分と同じ資産を持っています(※1)。世界の富が一握りのお金持ちに集中しているのです。
 今までみた目標にもあったように、国や地域によって、貧しい人たちは食事や水が充分とれなかったり、学校に通えなかったりして、いつまでも貧しい生活から抜け出すことができない状態にあります。それが次の世代にも受け継がれ、負の連鎖が続く格差が広がっているのです。また、最近では、新型コロナウイルス感染症の爆発的な流行によって、より不平等を深化させています。世界的な流行によって、仕事を失ったり、収入が減ったりといった経済的な面だけでなく、保険制度や医療が整っていない国や地域では弱い立場にいる人たちが取り残されがちになっているといった影響がでています。(※2)
 目標10「人や国の不平等をなくそう」では、2030年までに不平等や差別をなくし、誰も取り残されない、社会、経済、政治的な側面からも平等な環境を実現することを目指します。

不平等や差別の問題に対して私たちができること

 みんな一人ひとり顔や体つきがちがうように、みんなが違っていて当たり前だということを知り、お互いを理解し合うことを大切にしましょう。世界にはさまざまな人たちが暮らしています。思いやりを持って、互いに大事にし合うことが不平等や格差をなくし、貧困や紛争をなくすことにつながります。
 国と国の関係においても、各国政府が対話を図り、資金を必要とする国々に対し政府開発援助や直接投資などの資金が流れるようにしたり、貿易において特別な扱いをすることなどを通じ、目標達成への努力をする必要があります。

出典 : ※1 「99%のための経済」オックスファム2017報告書  ※2 https://www.un.org/sustainabledevelopment/inequality/(2020年9月アクセス)