中日新聞 みんなではじめるSDGs

みんなではじめるSDGs 目標11:住み続けられるまちづくりを

みんなではじめるSDGs 目標11:住み続けられるまちづくりを

都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
Make cities and human settlements inclusive, safe, resilient and sustainable


 安心して生活できる住まいは暮らしの基礎となります。そして町全体が平和で安全であるからこそ、危険にさらされることなく、家族とくつろいだり学校へ通ったり会社で働いたりすることができます。
 現在、世界人口の半数以上は都市部で生活しています。これが2050年には68%(※1)にもなると推定されています。人口が集中すると、都市部では大気汚染や環境汚染などが深刻化します。また、住む場所が整わないまま仕事を求める人たちが都市部に集まると、貧しい人たちが住むスラムが発生します。世界では、実に都市住民の4人に1人がスラムに類似した環境で暮らしています(※2)。不平等や格差といった側面からも、誰にとっても安全で、安心して住み続けられるまちづくりは不可欠なのです。


 住みやすいまちづくりには、誰もが使いやすくてアクセスしやすいことも重要です。例えば、駅の階段の横にエレベーターやスロープがあるのをみかけませんか。エレベーターやスロープがあれば、階段を使いづらい高齢者や子ども連れの人にも使いやすくなります。町の看板や案内に、日本語だけでなく、外国語や点字、わかりやすいイラストや音声が使われたりすると、誰にでも情報が平等に伝わり、目的にたどりつきやすくなります。
 さらに、自然災害の多い都市では、強いまちづくりも必要です。世界では、地球温暖化の影響もあり、近年自然災害の数が増加。干ばつ、大きな台風、豪雨、山火事など人々が避難や移住をせざるを得ない状況が発生しています。これからの都市に必要なことは便利で快適なだけでなく、災害があっても早く復旧できる自然災害に強いまちづくりです。また、普段から地域の人と交流し、いざというときに助けあえるような関係を築いておくことも大切です。住居の強化とともに、ハザードマップを家族で確認したり、地域の防災訓練に参加するなどして周りと協力して生活し、災害に備えましょう。

出典 : ※1 世界都市化展望2018 (国連経済社会局)  ※2 2019年国連「持続可能な開発目標(SDGs)2019報告」