中日新聞 みんなではじめるSDGs

みんなではじめるSDGs 目標15:陸の豊かさも守ろう

陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、
砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
Protect, restore and promote sustainable use of terrestrial ecosystems,
sustainably manage forests, combat desertification, and halt and
reverse land degradation and halt biodiversity loss

 2010年に名古屋市でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)と呼ばれる世界会議が開かれたことを知っていますか。 私たちの暮らす地球には森や川、草原や砂漠など様々な場所があり、そこに暮らす多くの生き物はお互いにつながりあい、自然の環境とバランスを取りながら暮らしています。それらはあわせて生態系、そして生き物のつながりの豊かさは生物多様性と呼ばれています。その生物多様性が私たち人間が行う開発や出すゴミによって失われているため、COP10をきっかけに今一度身近な環境問題について、「一緒に知って、理解して、行動しましょう」ということになったわけです。
 COP10から10年が経ちましたが、世界ではいまだ環境破壊が進み、1年間に約1,000万ヘクタールの森林が失われ(※1)、約3万1,000種類の野生生物が絶滅の危機(※1)に瀕しています。しかし、愛知県では市民団体・NPO、企業、教育機関などに関わる様々な人たちが生物多様性の保全活動に取り組み、少しでも環境を良くしようと今も努力を続けています。
 絶滅危惧種の保護活動、地域の子どもたちが聞き取り調査をして作るMAPの作成、森と水辺の生態系保全に取り組む企業や、養蜂を生物多様性に結びつけて考える教育機関の活動など、多岐にわたる活動事例は「あいち・なごや生物多様性ベストプラクティス」としてまとめられていますので、覗いてみると自分に何ができるのかのヒントになるかもしれません。

生物多様性を守るためにできること

 近年、名古屋港でもヒアリが発見されたというニュースがありました。ヒアリは日本の在来アリを駆逐したり、小動物を捕食して減少させ、生態系のバランスを壊してしまう恐れがあります(※2)。生物多様性を守るためにはそこに住む生き物の生活を詳しく知る必要がありますので、「生き物に興味を持ち調べる」というのも、重要な取り組みになります。身の回りにはどのような生き物が暮らしているのかを調べてみても良いでしょう。こうしたことをきっかけにすると、どのように生態系が破壊されているのか、どういうことが生き物にとって問題か、そしてどうすれば再び生き物が暮らせる環境を作れるのかが分かりやすくなるでしょう。

出典 : ※1 2020年国連「持続可能な開発目標(SDGs)2020報告」 ※2 環境省「特定外来生物ヒアリに関する情報」(http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/02_general/index.html)