中日新聞 みんなではじめるSDGs

みんなではじめるSDGs 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、 グローバル・パートナーシップを活性化する Strengthen the means of implementation and revitalize the global partnership for sustainable development


 これまで「みんなではじめるSDGs」ではそれぞれの目標を確認しながら、今自分に何ができるのかを考えてきましたが、目標17は一人や一つの国では解決することの難しいさまざまな問題をパートナーシップで解決を目指していきましょう、という目標です。SDGsは、今ある世界のさまざまな問題を解決し、みんなが地球に住み続けられるよう経済、社会、環境のバランスがとれた社会を目指し、すべての国、すべての人が協力しあっていかなければならない世界共通の目標で、その目標は17の幅広い分野にわたっています。それぞれの国での取り組みも必要ですが、気候変動や海洋プラスチック問題など、地球に関わる問題などは国同士が協力し世界で取り組むことが不可欠です。

 例えば、目標9「インフラ・産業・新しい技術」のところでみたように、インフラには電気やガス、水道などの生活を支えるインフラ、道路や鉄道などの交通インフラ、電話やンターネットなどの通信インフラなどがあり、私たちの生活だけでなく、産業の発展になくてはならない施設やサービスです。

 先進国ではこうしたインフラが整えられ、さらなる発展が進められる一方、途上国ではインフラが整っていない分野もあり、支援や協力を必要としている場合があります。しかし、今先進国で使われている技術をそのまま当てはめればいいというわけにはいきません。国が違えば考え方も違うため、お互いを尊重し、その国や地域にあった方法について知恵を出し合い、関係するさまざまな組織や人々と協力しあって解決していくことが必要です。そしてパートナーシップは先進国と途上国の間だけとは限りません。途上国同士がお互いの開発の手法などを学びあい、協力しあうことも大事なパートナーシップです。

 地球環境をより良くすることができるなど世界全体に影響があるこういった協力は、どの国も対等な立場で発展していくために大切なことです。そうすることでさらなる問題の解決や他の目標の達成につながることもあるでしょう。

 人と人とが協力し合う関係もパートナーシップです。会社で働く人や学校の先生、近所のおじさんおばさんなど、周りを見回してみるといろんな人が暮らしていますが、みんな違う生活をしてみんな考え方も異なります。これまで見てきたような問題を解決するためには、地域や家庭においてもパートナーシップを持って協力し合うことが大切です。

 SDGsは2030年の達成を目指しています。みなさんは2030年にはどのような世界、どのような社会であってほしいですか。人類にも地球にも良い未来となっているといいですね。そのために世界や地域の問題が私たちの生活にどう関わっているかを調べて、自分はどう協力できるかを考えてみることもいいでしょう。今は、SNSなどで世界中の人々と簡単につながり発言することのできる時代です。その中でも声を上げることは決して簡単なことではありませんが、こうしたツールを使い世界中の人たちがどのような考えを持っているのかを知っておくだけでもよいでしょう。SDGsの達成に向けて、少しずつでも協力の輪を広げていきましょう。