みんなではじめるSDGs

みんなではじめるSDGs 特別編

<ctc(中部テレコミュニケーション株式会社)>
eスポーツで地域と、人生を豊かに
社会課題を解く挑戦

通信事業者として名古屋を拠点に事業を展開するctc(中部テレコミュニケーション株式会社)が、
eスポーツを軸にした社会貢献活動に力を注いでいます。
若者の車離れという自動車業界の課題に挑むeモータースポーツ協業、
学校の垣根を超えた学生向けリーグ「ExCROSS BLUE LEAGUE」、
さらには高齢者施設でのコミュニケーション活性化を目的としたゲーム開発まで。
ctcのeスポーツ事業担当・梶田恭平さんに、その思いと展望を聞きました。


学校・年齢の垣根を越えて応募ができるリーグ
ExCROSS BLUE LEAGUE

「バーチャルからリアルへ」の新たな架け橋
 ctcがeスポーツ事業に踏み出したきっかけは、「夜間になると回線がつながりにくい。動作が遅くなる」というゲームユーザーからの問い合わせでした。「eスポーツはオンライン対戦がベースになりますので、通信環境は必須です。ctcの通信事業の強みを生かしながら、新しい産業文化でこの中部地域を盛り上げていきたいという思いから、2019年に事業参入しました」と担当の梶田さんは振り返ります。
 まず着目したのは、自動車業界との連携です。中部地域は大手自動車メーカーが集積する自動車産業の要衝。しかしその業界では、若者の車離れが深刻な課題となっていました。「eスポーツは若い方々に親和性が高く、自動車の魅力を訴求できるツールになるのではないかと見ていました」。その思いから、神奈川のカーディーラー・ウエインズトヨタ神奈川が主催する、JAF認定eーMotorsports大会「アオハルGP~supported by グランツーリスモ~」を運営。学生とeーMotorsportsがつながる懸け橋となり、業界全体の盛り上げを狙います。
 梶田さんが描くのは「バーチャルからリアルへの送客」という構図です。「ハンドルとアクセル、ブレーキだけで誰でも簡単に操作できます。免許を持っていない若者がゲームで運転する楽しさを感じることで、リアルの場にも出てきてくれる、それが理想形だと思っています」。関心のない層を少しずつ振り向かせる仕掛けを、自動車業界の関連企業と共に作り上げていく考えです。

高校生を対象としたeモータースポーツ大会
アオハルGP~supported by グランツーリスモ~

学校の壁を越えたリーグ。ライフステージごとの対応も
 ctcが展開する「ExCROSSBLUE LEAGUE」は、高校生・大学生を対象にした学生eスポーツリーグです。他の多くの大会が学校単位での参加を前提とする中、このリーグは学校の枠を超えてチームを組める点が最大の特徴です。「今の学生たちの友達関係は、ネット上のゲーム仲間にも広がっています。学校という枠にとらわれないゲーム内の友達同士が“つながる”ことができる場を創出することで、当社のパーパスとして掲げる「新しい“いつも”」を提供し続けたいという思いから、企画しました」。
 第1回の参加者は750名超、今回は1150名超の学生が集まりました。さらに、Final ステージは交通費全額支給のオフライン開催とし、オンラインで繋がっていた仲間がリアルで初めて対面する感動の場を創出しています。「日頃からオンラインでやり取りしているので、初対面でも普通の友達の感覚で話すことができます。共に勝利を目指し、喜びや悔しさを分かち合う中で絆が生まれ、一生残る想い出をつくることができるのではないかと思っています」。デジタルとリアルの双方向の交流を意図的に設計することで、単なる競技の場を超え、eスポーツによる「若者の居場所づくり」を目指しています。  eスポーツの裾野はさらに広がりをみせ、介護施設を利用される高齢者を対象に、コミュニケーション活性化を目的としたゲーム開発を企画中です。
学生からシニアまで、各ライフステージに応じた対応こそがctcのeスポーツ戦略の核心です。「あくまで手段がeスポーツやゲームであって、目指したい先は、その先にあるエンターテインメントの部分です。その手段を使ってみんながワクワクできる毎日を作り、中部地域を盛り上げたいと考えています」。通信事業者として培ったインフラの強みを背景に、ctcはeスポーツという言葉の枠を超えた新しい社会貢献の形を描き続けています。

イメージ

中部テレコミュニケーション株式会社
経営戦略本部 事業創造部 事業創造G グループマネージャー
梶田恭平さん